沖縄知事選候補者の佐喜眞淳氏が「政治とカネ」問題で刑事告発される 政治資金規正法違反の疑い

佐喜眞淳元宜野湾市長

「佐喜眞アツシ後援会」(以下、後援会)が佐喜眞淳氏から300万円の寄付を受けていたにもかかわらず、150万円の寄附と150万円の貸付があったという記載を政治資金収支報告書(以下、収支報告書)にしたとして、そのことが虚偽記載に当たるとして政治資金規正法違反の疑いで佐喜眞淳氏と後援会関係者ら三人が刑事告発されていたことが分かった。(フリージャーナリスト・鈴木祐太)

告発したのは、上脇博之神戸学院大学教授(憲法学)。

告発状によると、佐喜眞氏は2019年2月15日に自身の後援会である「佐喜眞アツシ後援会」に300万円を寄付していたと政治資金収支報告書に記載されていた。しかし、今年8月9日になって300万円のうち150万円を貸し付けとする訂正を行った。また、150万円は未返済のままだとして19年分、20年分の「資産等」欄にその旨を書き加えている。

後援会に個人が寄付できる上限は年間150万円と法律で定められている。それを超えていたため、後援会は虚偽の訂正をしたのではないかと指摘している。要するに、実際は佐喜眞氏が300万円の寄附をしたにもかかわらず法律違反を隠すため、上限を超えた150万円を貸し付けとする虚偽の訂正をしたということだ。

刑事告発された佐喜眞淳氏

刑事告発された佐喜眞淳氏

なお、仮に最初から寄付が150万円で貸付も150万円だったとしても、2019年の収支報告書に寄付が300万円と記載し19年、20年も貸付を記載していなかったので虚偽記載となると告発状では付け加えている。

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刑事告発をした上脇教授は次のように話す。

「佐喜眞氏は元宜野湾市議、元宜野湾市長なので、自らが代表でない後援会への寄附の上限が150万円だと知っていたはずです。後援会には政治資金が集まらないので、あえて違法だとわかっていて300万円を寄附したのでしょう」と政治経験が豊富な政治家が知っていたはずだと推測した。その上で誤魔化そうとしたと指摘した。誤魔化そうとした根拠を次のように指摘した。「ところが、その違法寄付について取材を受け違法寄付がバレたと判断し慌てて150万円は貸付金だったと訂正しましたが、案の定、150万円は返済できておらず20年末の残金は30万円弱しかありません。返済される見込みがないのに貸付けがなされたはずがありませんから、貸付けだったとの訂正は政治資金規正法違反の虚偽です。

違法な寄付をしておいてバレたので嘘の訂正をしたわけで、あまりにも悪質です。全く反省していないので、告発に踏み切りました」

佐喜眞淳氏は9月11日投開票の沖縄県知事選挙に立候補している。

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