「ロシアはウクライナから即時撤退を」大阪・堺市で市民ら120人が反戦訴え

ロシアのウクライナ侵攻に反対する人々

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、大阪府堺市の市民ら約120人が3月4日、南海堺東駅前(堺区)で抗議の声を上げた。(新聞うずみ火 矢野宏)

 

この日、ロシア軍はウクライナ南東部にある欧州最大の原発「ザポロジエ原発」を攻撃。一時発生した火災は鎮火し、IAEAは「放射線量に変化はない」と発表したが、ロシア軍がチェルノブイリ原発に続いて占拠した。

市民団体「堺市民1000人委員会」や「自由と自治・進歩と革新をめざす堺市民の会」などのメンバーがSNSなどで緊急行動を呼びかけた。賛同した市民らは「ウクライナに平和を」と書かれた横断幕を掲げ、「ロシアの侵略行為に反対しよう」「核の脅しを許してはならない」などとマイクで帰宅する買い物客らに訴えた。

 

この日、夫とともにロシア総領事館に抗議文を提出してきたという寺下菜月さん(29)=大阪府泉大津市=は「ロシアの侵略から子どもを守れ」と書いたプラカードを掲げ、「ウクライナでは病院や学校が攻撃され、市民にも多くの犠牲が出ている。子どもたちが心配です。即時撤退を求めます」と反戦の声を上げた。

ウクライナの国旗を模した青や黄色の布を掲げた前東萩子さん(72)=堺市堺区=は、安倍元首相や維新の会が呼びかける米国の核兵器を国内に配備して共同運用する「核共有」政策に対し、「唯一の被ばく国である私たちは断じて許してはいけない」と批判した。

堺市は77年前の太平洋戦争末期、米軍による無差別爆撃に見舞われて1860人の犠牲者を出した。堺大空襲を授業で取り上げたという元教員の村上寿美子さん(72)=大阪市東成区=はアピール文を配り、「戦争で勝者はいません。憎悪と犠牲者が生まれるだけ。反対の声を上げることが戦争を止める力になると信じています」と話した。

 

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