カジノに猛進する維新の大阪市・府政(2)結局公費投入…コスト増2400億超の試算も 松井市長は住民説明会に出ず「打ち切り」

そもそもカジノと万博を行おうとしている夢洲は集客施設に適しているのか。大阪湾には阪神・淡路大震災を引き起こした活断層のほか、未知の「大阪湾断層帯」がある。さらに当初の計画より2482億円のコスト増との試算もある。莫大な公費投入は許されるのか? (栗原佳子)

◆地震で液状化、津波被害の危険性

田結庄(たいのしょう)良昭・神戸大名誉教授は著書で「大阪湾断層帯で地震が発生すれば液状化と津波で大阪湾岸は壊滅する」と指摘。さらに、30年以内に高確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震でも夢洲は液状化、津波にのみ込まれると警鐘を鳴らす。 かさ上げ工事こそ施されているが、18年秋に関西国際空港が一部水没した台風21号では夢洲も防波堤を超えた高潮被害があり、強風でコンテナヤードのコンテナが散乱、クレーンが倒壊した。また埋め立て地で軟弱地盤と指摘され、地盤沈下のリスクもある。

◆一方で展示場は5分の1に縮小

現在、夢洲へのアクセスは咲洲からの海底「夢咲トンネル」と、舞洲からの「夢舞大橋」の2ルート。万博会場の玄関口となる北港テクノポート線「夢洲駅」(仮称)が建設中だ。咲州の中央線「コスモスクエア駅」との延伸工事も進んでいる。 地中障害物やメタンガスによる爆発事故防止対策などで事業費が129億円増加、新駅周辺整備も民間に募集したが応募がなかったため、整備費33億円が市負担になった。 万博前年のIR開業という目算は崩れ、昨年12月の区域整備計画案では早くとも29年秋とされた。コロナの直撃もあり、この間、カジノ業者も次々撤退し、府と市がうたう「世界最高水準の成長型IR」も、総床面積が大阪IR基本構想(19年)の100万平方メートルから77万平方メートル、展示場も10万平方メートルから2万平方メートルと5分の1に縮小した。

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