カテゴリー:落語

  • 人情噺 期待の星だった桂福車 突然の死

    2020年は子年。ネズミの出てくる噺をと探していたら、なんとネコの噺の多いこと。それでも幾つかあるネズミの噺の中から、ずばり「ねずみ」というお噺を。 左甚五郎が奥州を旅していると、小さな子供がうちに泊まってくれと袖…
  • 幕末、上方落語界で隆盛を誇った「立川流」だが…

    落語で立川流と言えば談志一門。立川志らくは今や朝のテレビ番組の顔だし、兄弟子の志の輔はNHKの「ためしてガッテン」などでおなじみ。『赤めだか』で一躍名を上げた談春も立川流。今や東京の落語界では一大勢力だ。で、立川流と聞け…
  • 初代三笑亭歌楽 草創期の落語創作力の爆発力

    落語家の名前は時に粋であったり、くすりと笑えたり。名前だけでいえば、私の好みは三笑亭可楽。山椒は小粒でヒリリと辛いを洒落たもので、何とも小粋。五街道雲助なんて凄いのもある。柳家つばめも洒落てる。柳家権太楼(ごんたろう)は…
  • 死体の腹を裂いて手に入れた金で店を開く「黄金餅(こがねもち)」

    戦さあるな 人喰い鮫の宴(うたげ)あるな(兜太) 2019年に生誕100年を迎えた故・金子兜太(1919~2018)の句である。第2次世界大戦で南洋の島へ送られ、「トラック島で水葬した戦死者の死体を漁りに来た鮫だ。…
  • 明治の一発屋芸人たち「珍芸四天王」売れてなんぼ いつの世も

    いつの時代も芸人は売れてなんぼ。若手は特に知恵を絞る。どんなことをしても人気者になりたい。明治初年頃は三遊亭圓朝(1839~1900)を頂点に、落語の名人上手が綺羅星のごとくいた。だが、政府は寄席を厳しく取り締まった。風…
  • 突如現れた新作落語のスター三遊亭歌笑、米軍ジープにはねられ…

    古典落語は古びないが、新作はすぐに古くなるという。どういうことか? 新作落語は作られた時代状況や世相と密接に結びついているので、色あせるのが早い。流行のCMやドラマを使ってストーリーやギャグを作っても、流行が去ればすぐ通…
  • 頭のてっぺんから桜の木が… なんともケッタイな「あたま山」

    頭のてっぺんから桜の木が… なんともケッタイな「あたま山」

    人生は不条理だという。まず思い通りにいかない。いや、それ以上におかしいやないかと思わせられることも多い。家が金持ちか貧乏か。親が美形かどうか。氏素性によって学歴やその後の人生に差が生まれる。学校では物事は合理的に考えよ、…
  • 「襲名」めぐって骨肉の争いも…たかが名前 されど名前 

    歌舞伎の市川海老蔵が、2022年11月、十三代目市川団十郎を襲名する。初代団十郎は、落語が成立した元禄時代頃に活躍した人気役者。その名跡が延々と受け継がれ、現代においても人気を博すのは、誠に目出たいことだ。襲名と言えば、…
  • 辻噺の伝統残る上方落語、座敷仕方噺としての江戸落語

    辻噺の伝統残る上方落語、座敷仕方噺としての江戸落語

    今でこそ日本の笑いの文化は、さほど地域による違いが目立たないが、それでも地域性がなくもない。というか、地域性を売りにしているお笑いコンビもいる。郷土愛をそのまま名前にした博多華丸・大吉、東北魂のサンドウイッチマン。栃木な…
  • 非効率な役所仕事を皮肉った新作落語「ぜんざい公社」

    落語会に通い出して、まだ古典も新作もよく分からない頃、「ぜんざい公社」を聞いた。この噺で新作落語の存在を知ったように思う。「ぜんざい公社」は四代目桂桂文紅(1932~2005)作。文紅師は当時珍しい大卒の落語家で、噺はさ…

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