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アーカイブ:2022年 6月
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福島原発事故の避難者訴訟 最高裁、国の責任認めず
6月17日、東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県民など約3700人が国に損害賠償を求めた4件の集団訴訟の最高裁判決が出た。国と東京電力を訴えた集団訴訟は全国で32件あるが、これまでに出た地裁、高裁の判決で… -
「首提灯」首を斬られても呑気に駆け出す町人とは?
「桜は来年も必ず帰ってきます。もし人の命が奪われたら、二度と帰ってきません」。ノーベル賞の山中伸弥教授の言葉だ。新型コロナウイルス感染は依然として収束せず、命や人生に思いを馳せる日々が続く。落語にも命を扱った噺がけっこう… -
大坂は初代桂文治、江戸は岡本万作 寄席の始まりは東西とも大坂の芸人だった
小中学校時代、昭和30~40年代、関西に落語専門の寄席小屋はなかった。とはいえ、寄席自体がなかったわけではない。大阪道頓堀に角座が、梅田や難波、京都には吉本の花月があった。神戸には神戸松竹座、天王寺の新世界には新花月があ… -
「せめて化粧させてやりたかった」沖縄戦77年、「白梅学徒隊」慰霊祭
77年前、沖縄戦の組織的な戦いが終わったとされる「沖縄慰霊の日」。最後の激戦地の一つ、糸満市真栄田にある「白梅の塔」で6月23日、沖縄戦で犠牲になった県立第二高等女学校の「白梅学徒隊」らを追悼する慰霊祭が行われた。新型コ… -
人情噺 期待の星だった桂福車 突然の死
2020年は子年。ネズミの出てくる噺をと探していたら、なんとネコの噺の多いこと。それでも幾つかあるネズミの噺の中から、ずばり「ねずみ」というお噺を。 左甚五郎が奥州を旅していると、小さな子供がうちに泊まってくれと袖… -
幕末、上方落語界で隆盛を誇った「立川流」だが…
落語で立川流と言えば談志一門。立川志らくは今や朝のテレビ番組の顔だし、兄弟子の志の輔はNHKの「ためしてガッテン」などでおなじみ。『赤めだか』で一躍名を上げた談春も立川流。今や東京の落語界では一大勢力だ。で、立川流と聞け… -
初代三笑亭歌楽 草創期の落語創作力の爆発力
落語家の名前は時に粋であったり、くすりと笑えたり。名前だけでいえば、私の好みは三笑亭可楽。山椒は小粒でヒリリと辛いを洒落たもので、何とも小粋。五街道雲助なんて凄いのもある。柳家つばめも洒落てる。柳家権太楼(ごんたろう)は… -
死体の腹を裂いて手に入れた金で店を開く「黄金餅(こがねもち)」
戦さあるな 人喰い鮫の宴(うたげ)あるな(兜太) 2019年に生誕100年を迎えた故・金子兜太(1919~2018)の句である。第2次世界大戦で南洋の島へ送られ、「トラック島で水葬した戦死者の死体を漁りに来た鮫だ。… -
明治の一発屋芸人たち「珍芸四天王」売れてなんぼ いつの世も
いつの時代も芸人は売れてなんぼ。若手は特に知恵を絞る。どんなことをしても人気者になりたい。明治初年頃は三遊亭圓朝(1839~1900)を頂点に、落語の名人上手が綺羅星のごとくいた。だが、政府は寄席を厳しく取り締まった。風… -
「毎日がワクワク」堀江謙一さん 世界最高齢83歳で太平洋横断
海洋冒険家の堀江謙一さんは3月下旬にアメリカ・サンフランシスコを出航。ゴール地点の紀伊水道まで約8500キロを69日間かけて航海した。記者会見で堀江さんは「この航海の目的は、僕の精神と肉体の完全燃焼を目指すこと。僕、現在…